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SMARTとは?KPIを作成する際に必要な考え方

SMARTについて

SMARTは、目標やKPIを設定する際に重要な考え方の一つです。以下に、SMARTの各要素について詳しく説明します。

Specific(明確な)

KPIは、誰でも理解できるような明確なものである必要があります。曖昧な指標を設定してしまうと、目標がわかりにくくなり、従業員のモチベーションが低下する恐れがあります。明確な目標設定は共有可能であり、同じ目標に向かって正しいアクションを取りやすくなります。

Measurable(測定できる)

KPIの到達度を確認し、各プロセスが適切に進行しているかをチェックするためには、測定可能なKPIを設定する必要があります。数値化された指標など、測定可能な要素を設定することで、遅れや問題が発生した場合でも、迅速に改善策を講じることができます。

Achievable(達成可能な)

達成できないKPIは、従業員のモチベーションを損なったり、過度の負担を強いたりする恐れがあります。過去の実績などを基に、達成可能性がきちんとある目標を設定することが重要です。また、従業員が納得できるKPIを設定することも大切です。

Relevant(関連がある)

KPIは、他のKPIやKGI(Key Goal Indicator)との関係性がしっかりとあることが求められます。設定するKPIが組織の全体目標や戦略と関連していることを確認することが重要です。

Time-bound(期限を定めた)

KPIは、目標の達成度を測定するために設定されます。各プロセスは適切なタイミングで達成される必要があるため、期限を定めたKPIを設定することが重要です。

SMART原則に基づいたKPI設定は、明確で測定可能な目標を設定し、達成可能性を確保し、組織全体の目標に関連付け、期限を設定することで、効果的な目標管理を実現します。

SMARTな目標のメリットとは?

目標の作成には多くの時間と労力がかかるかもしれませんが、その価値は計り知れません。SMARTな目標の設定には、以下のようなメリットがあります。

  1. 明瞭なコミュニケーションおよびアラインメント:プロジェクトチームが何を目指しているのかを正確に理解することで、チーム全体のモチベーションと連帯感が高まります。個々の仕事が広い企業目標にどのように貢献するかを理解しているチームメンバーは、より高いモチベーションを持つことができます。SMARTな目標を設定し、適切に共有することで、チーム全体の士気を向上させることができます。
  2. プロジェクト成功の明確な基準:プロジェクトが完了したとき、目標が達成されたのかどうかを判断するのは簡単です。SMARTなフレームワークに基づいて明確な目標を設定することで、曖昧で混乱を招く目標の表現を回避することができます。
  3. 明瞭なロードマップ & フィニッシュライン:SMARTな目標設定により、何を、いつまでに達成したいのかが明確になります。目標が現実的で達成可能であることが確認され、成功度を確認する方法も決まります。
  4. 追跡可能な指標:プロジェクトの終了時、SMARTな目標があれば、プロジェクトの成功度を評価しやすくなります。

目標を達成できなかった場合でも、自分を責める必要はありません。実際、目標の達成度が70%程度であることを目指しています。このようにして、挑戦的でありながら実現可能な目標を設定し、それを達成することで学びを得ることができます。SMARTな目標は、目標の達成度を評価し、成果から学びを得るための優れた枠組みを提供します。

SMARTな目標の5つの例

  1. ビジネス目標実例: 第1四半期に、1か月あたり少なくとも3種類の大規模マーケティングアセット(たとえば電子ブック、ウェビナー、動画、1枚物または2枚物のセールス資料など)を作成する。SMARTである理由: この目標は、具体的(大規模マーケティングアセット)、測定可能(3種類)、達成可能かつ現実的(1か月あたり3つのアセットを作成するのに十分な人数のプロジェクトチームメンバーがいるものと仮定します)、期限がある(第1四半期に1か月当たり)ものです。
  2. チームの目標実例: 製品チームで、2023会計年度の前半に、他のチームと協力して、ユーザビリティテスト、顧客アンケート、顧客マーケティング、研究開発に焦点を置いた、5つの部門横断プロジェクトに参加すること。SMARTである理由: この目標は、具体的(ユーザビリティテスト、顧客アンケート、顧客マーケティング、研究開発に焦点を置いたプロジェクト)、測定可能(5つの部門横断プロジェクト)、達成可能(6か月で5つのプロジェクト)、現実的(製品チーム全体でのプロジェクト)であり、期限がある(FY23の前半)ものです。
  3. 仕事上の個人目標実例: 2021年に、会社の従業員リソースグループあるいは同窓生ネットワークのいずれかから、少なくとも2人を選びメンターとして指導することで、自分のリーダーシップスキルを開発する。SMARTである理由: この目標は、具体的(メンター指導によりリーダーシップスキルを伸ばす)、測定可能(少なくとも2人の指導を行う)、達成可能かつ現実的(メンティーを見つける手段が2つある)、期限がある(2021年内)ものです。
  4. 個人の目標実例: 私は3月のサンディエゴハーフマラソンを2時間未満で完走できるようトレーニングを積みます。SMARTである理由: この目標は、具体的(サンディエゴハーフマラソン)、測定可能(2時間未満で完走)、達成可能(2時間は野心的ですが、適切なトレーニングを積んだほとんどのランナーにとって実現し得るペースです)、現実的(ぶっつけ本番ではなく練習を積む)、期限がある(3月)ものです。
  5. 非営利事業の目標実例: 私たちは、2月に数学科と歴史学科の学生に100時間の無料指導を提供します。SMARTである理由: この目標は、具体的(数学科と歴史学科の学生の指導)、測定可能(100時間)、達成可能かつ現実的(非営利活動のボランティアの人数による)、期限がある(2月)ものです。

SMARTな目標設定は、プロジェクトの明確な方向性を提供し、成果を最大化するための重要なステップです。このテンプレートを使用することで、目標を具体的かつ測定可能なものにし、達成可能性や現実性を確保し、期限を設定することができます。これにより、チームは一体となって目標に向かって効果的に取り組むことができます。

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